製造業で鍛え上げる確かなビジネス力 ~町工場のイメージを大きく変えようとしている若手社員の本音~_後編

製造業で鍛え上げる確かなビジネス力 ~町工場のイメージを大きく変えようとしている若手社員の本音~_後編

ファーストキャリアで製造業を選択する4名の挑戦

3Kや古いイメージで語られがちな製造業。さらに地方の町工場ともなれば就職活動をする学生たちの視野にはなかなか入ってこないものです。しかし、製造業界として良きものは残しつつ、新しいものを取り入れて大きく変わろうとしています。その大きな流れの真っ只中で仕事をする経験は、何にも代えがたい大きな財産となるはずです。

セイワホールディングスは事業承継やその経営手法をメディアに取り上げていただくことも多く、会社の姿勢やビジョンに共感し、新卒で入社を希望してくれる学生も多くいます。実際に入社した後は、研修を経たのち、それぞれの希望や適正を最大限に考慮した上で、グループ各社の経営管理のポジションに配属され、大きな活躍が期待されています。

この度、新卒で当社の門戸を叩いた4人の若手社員にインタビューを行いました。入社前のそれぞれのキャリアに対する展望や野心、入社後の成功や葛藤について、率直に語っていただきました。

前編はこちら

「キャリアを営業からスタートして良かった」と胸を張って言える理由/タマ化工 Kさん

学生時代から周りの人を巻き込んでまとめていく経験を積んでいたKさん。入社後は営業組織の立ち上げと仕組み作りを任されています。独特の商習慣も残っている町工場のビジネスに風穴を空ける取り組み。「うまくいかないことが8割」と失敗を重ねながらも、お客様との関係構築力を発揮し、着実に推進しています。

学生時代はゼミのリーダーをしたり、学内ビジネスアイデアコンテストで準優勝するなど活躍していたそうですね。

学内での話ではありますが、経済学部の中で珍しいIT系のゼミに所属していて、そこでみんなをまとめる役割を担っていました。ゼミではITを活用して社会課題を解決する方法を考える取り組みを行っており、その成果をもとに学内のビジネスアイデアコンテストに出場し入賞も果たしていました。アイデアの内容は国境の管理を自動で行えるアプリの開発で、人の移動をシームレスにしようというアイデアでした。

学生の頃から社会課題の解決に向けて活動していたことが就職活動にも影響を与えましたか?

業界業種については絞っていませんでしたが、もう少し大局的な視点で、地域に貢献している企業かどうかという点を意識していました。日本の地方には多くの課題があります。企業活動を通して地域の社会課題を解決している会社で自分も頑張りたいと思いました。また、若いうちから裁量を持たせてもらえて成長出来る環境かどうかも重要視していました。セイワホールディングスでは年齢関係なく、どんどん仕事を任せてもらえます。社員が何千人・何万人いるような大きな企業ではありませんので、全員がハードワークしなければなりませんが、その分日々成長を感じることができています。

入社して営業組織や仕組みの立ち上げを任されましたが、ここまではいかがでしょうか?

日々奮闘しています。うまくいったことが2割、うまくいかなかったことが8割といったところでしょうか。小さな町工場ではこれまでの習慣や近隣企業との付き合いで受発注がされていることも多いですが、ラインが24時間ずっと稼働し続けているような活気ある工場にするため、営業組織を立ち上げて販路拡大を目指している所です。現在はタマ化工で行っていますが、ゆくゆくはセイワーホールディングスの全体で強固な営業組織の立ち上げを行い、事業が拡大して新しい人が入ってきてもすぐに馴染んでいけるよう仕組み化をしていきたいと思っています。

うまくいかない事を経験しながらも頑張れている理由は何でしょうか?

大きく分けると社内と社外で2つあります。社内に関しては、自分が憧れる人と一緒に働くことができているからです。特に上長の仕事ぶりやアドバイスは素直に勉強になることが多いです。私が考えたお客様への提案内容を見て、この後商談がどういう流れになるか、その場合の考慮漏れは何かなどを瞬時に適確に指摘してくれます。自分も早くその視座に立てるようになりたいと思っています。

社外に関しては、お客様に成長させてもらえるからです。営業では実際に様々なお客様の元へお話に伺いますが、そこで様々な企業や業界の事情を教えてもらえたり、ビジネスマンとしての立ち振る舞いや言葉遣いについても勉強させてもらえます。そしてお客様への提案は先方の課題解決案の提案です。お客様の立場に立って深く考えられたときは良い提案ができており、商談でもお客様に伝わっていると思います。お客様の課題解決に繋がらないものは提案しないと決めていますので、どのように課題解決に繋がる絵を描けるか、日々ビジネスコンテストに出場しているようなものです。

製造業という業界、営業という職種、いずれも就職活動を始めたときには意識していなかったそうですね。

セイワホールディングスに出会う前には製造業は見ていませんでした。そしてまさか入社して営業に熱中するようになるとは思っていませんでしたが、1年目の様々な研修を経て営業に興味を持ち希望しました。そして、今では「キャリアを営業からスタートして良かった」と胸を張って言えます。数値的な目標があり、上司やお客様に育ててもらいながら、自分の目標とお客様の課題を同時にクリアしていく仕事を通して、本当に吸収することが多いと感じています。また、一つ一つの案件が地域への貢献にダイレクトに繋がっているのも製造業における営業の醍醐味です。自身が成長したいと望んでいて、そのためにハードワークができる人にとっては、非常にエキサイティングな職場だと思います。

M&Aを通して成長拡大を続ける組織で自分自身も圧倒的に成長させる/光誠産業、カケンジェネックス Tさん

光誠産業カケンジェネックスという二つのグループ会社にまたがって活躍しているTさん。学生時代には人材系のコンサルティングを志していたTさんが選んだのは、まだこれほどまでグループが拡大する前のセイワ工業(セイワホールディングスの前身)でした。若くして会社を統括するポジションを任されていますが、その先に見据えるのはグループ拡大後を見据えた組織開発です。

大学で組織心理学を学び、人材や組織開発に関心があったそうですね。

純粋な興味関心から組織心理学のゼミを選択しましたが、そこでゼミのメンバーがどうすればより活躍できるか、充実したゼミにするにはどうすれば良いかを考えて行動していました。ゼミという小さな組織ですが、人や組織を変えていった経験が印象深く、就職活動においては人材系のコンサルティング業界を考えていました。社会人の方々に多くお会いしてお話を聞いていたのですが、とあるベンチャー企業の方に言われた一言がきっかけで少し軌道修正することにしました。その方が仰っていたのは、コンサルタントとして外から組織開発に関わることと、その組織の中から変えていくことは異なるということです。私の経験はゼミの一員として中から変えていったもので、自身の所属する組織を良くしたいという内発的なパワーによるものでした。そのことに気付いた時に、就職活動においては一度業界のフィルタを外し、これから大きくなっていく組織を内側から作るポジションは無いかと探し始めました。

セイワホールディングスとはどのように出会ったのでしょうか。

当初は東京での就職を考えていましたので地方の企業は見ていませんでした。ただ、エージェントの方からセイワ工業を紹介していただき、説明を聞いたときにこれはとても面白そうだと直観しました。その当時はまだグループが3社でホールディングスもありませんでしたが、これから事業承継でどんどん拡大していく予定があること、入社後にグループ会社の経営を管理する中核的なポジションに配属される可能性があることなどを聞きました。正直、製造業やM&Aについて詳しく知っていたわけでは無いのですが、子どもの頃からぼんやりと「ビジネスで成功してビッグになりたい」と考えていたので、若いうちから経営を経験できるキャリアパスはとても魅力的に映りました。

入社2年目で早速重要な役割を担っていますが、わからないことも多かったのではないでしょうか。

業界の知識やビジネスの知識が最初から十分にあるわけではありませんので、分からないことがあったらまずは分かる人に聞くことを心がけています。幸いセイワグループには長年の業界経験がある人や、他の業種から違った知見を持ってジョインされている人もいます。当たり前のことに思えますが、色々なお話を素直に聞き入れることが大切だと思います。直接的なアドバイスでなくても、一緒に働いている人の考え方、話し方もモデリングして、積極的に取り入れています。

先輩社員による新卒社員のメンター制度もTさんが提案して実施していると聞きました。

私が新卒だった際には当時の役員の方がメンターをしてくださっていて、それで私自身大変助かった実感があります。このメンタリングの文化は無くしてしまってはもったいないと思い、2年目の社員がメンターとなる制度に形を変えて実施できないか提案しました。2年目であれば、自分が新卒の頃にした失敗の経験を良く覚えていますので、新しく入ってこられた方が同じ失敗を踏まず、さらに先にレベルアップすることに繋がればと思っています。

経営管理をしながら、組織開発にもチャレンジしているんですね。

これからセイワグループとして拡大していけば、色々な考え方やバックボーンを持った方が同じ屋根の下で仕事をしていくことになります。その時により充実した組織でいられるようにしたいというのはずっと考えていることです。まずは自分が社長の右腕と言われるくらいまでビジネスマンとして成長して、同時に組織も大きく強くしていければと思っています。

確かな意志を持って入社し、実際に大きな経験を積み飛躍中

今回はファーストキャリアとして、セイワホールディングスを選んだ4名にインタビューを行いました。インタビューした4人に共通しているのは、当初就職活動の視野の中に製造業や地方の町工場が入っていたわけではなかったことです。むしろ、ニュートラル、もしくは多少ネガティブなイメージを持っていましたが、会社の説明会や実際に役員・社員に会って話を聞いた後は、4人とも確かな意志を持って入社を決めています。

全員が入社2年目の新卒社会人ですが、統括部長・部長クラスの役職を持ち、部署やグループ会社の顔として活躍している点が非常に印象的でした。

生活の至る所に関係があり、日本の経済の屋台骨を支えている製造業。日本社会において重要な製造業において、中核的な役割を担う経験は、同年代の経験値を大きく凌駕するはずです。大きな役割を任される製造業企業をキャリアのスタートに選ぶことの価値を、近い将来に4人がそれぞれの形で証明してくれるはずです。

採用情報

セイワホールディングスでは今回インタビューをした新卒社員のように、大きな裁量と責任を持ちながら、社会課題である「町工場の事業承継の解消」に挑みたい仲間を募集しています。

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