【事業承継のリアル】事業承継から2年、東栄コーティング株式会社のいま

【事業承継のリアル】事業承継から2年、東栄コーティング株式会社のいま

株式会社セイワホールディングスは大型構造物の溶接加工を手がける株式会社セイワ工業からスタートした「事業承継を通じた町工場の支援を行う」企業体(以下、セイワグループ)です。2018年から累計で7社の事業承継を通じて、電気亜鉛めっき、機械加工、ブロー成形機製造、特殊電線製造など様々な領域で、お客様のものづくりをご支援しております。

岐阜最大級のメッキ設備を有する東栄コーティング株式会社(以下、東栄コーティング)は初めてセイワグループに加わった会社です。2021年6月の東栄コーティングの事業承継後2年を一つの節目とし、従業員の方々にインタビューを実施いたしました。

インタビューを通して、事業承継前後での会社や個人の気持ちの変化をありのまま伝えすることで、セイワグループが事業承継を続ける意義を感じていただければ幸いです。

セイワグループに加わり本当に救われた

初めに紹介する方はKさんです。Kさんは前オーナーのご息女で、東栄コーティングを先代の時期から最もご存知です。現在は次世代の従業員に東栄コーティングを背負ってもらえるよう日々人材育成に取り組まれています。

Q.2年前に事業承継を行うことが決まった時の状況について教えてください。

私は工場を継ぐつもりがなかったので、学生のころからどうやって会社を閉めるか悩んでいました。継続して雇用を守り続ける保証ができないので、社員から「子供が産まれました」や「家を買いました」と言われるたびに、申し訳なさがありました。セイワグループになるとなった時は本当に救われたな・ほっとしたなあと思いました。

Q.初めて野見山とお会いした時の印象はどうでしたか?

とても明るく、はきはきとしており、「こんな人と働けたらどんなに楽しいだろう」と思いました。私は今まで会社を閉めることばかり考えていたので、未来のことなんて考えたことが無かったです。そんな時に野見山社長とお会いして、是非一緒に働きたいなと感じました。

Q.これから東栄コーティングをどのようにしていきたいですか?

お客様から「東栄さんで頼みたい!」と言ってもらえる技術を持つ会社にしていきたいです。お客様からは安定した品質や納期に関してご評価いただけている一方、新しい技術への挑戦など、まだまだ技術領域においては発展途上なので、人材の育成に力を注いでいきたいです。

セイワグループに加わることで、会社存続ができた

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続いて紹介する方は、工場長のNさんです。工場長としての考え方の変化やセイワグループに入って良かったことについて話していただきました。

Q.2年前にオーナーが変わると聞いた時、どう思いましたか?

最初は怖かったですね。どうなるのかなという不安もありましたね。事業承継について全く分からない世界なので、何かしらの問題も出てくるのかなと思いました。でも、セイワグループと一緒になって、結果として良かったと思います。コロナウイルスの影響で売上が落ちた時に前の会社だったらどうなってたかなって考えると、セイワグループに入って本当に良かったなって思いました。

Q.セイワグループに加わって、変化を感じたことはありますか?

会社として感じた変化としては、営業部が設立したことが大きいですね。やはり営業マンが増えたことによって仕事が増え、それに応じて新しいメンバーが増えました。また、設備や備品への投資も積極的になったことも目に見える変化です。雰囲気としては全体的に明るくなったと思います。人が増えることで活気も増してきたように感じます。

また、個人的には工場長に就任してから考え方は大きく変わったと思います。今までは作業者として働いていましたが、セイワグループになってから工場長に任命いただいたことで全体最適を意識するように心がけています。まだまだ、作業者としての気持ちが抜けず、管理が難しいと思っていますが日々頑張っています。

グループ会社との交流が有意義

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セイワグループは「技術者の能力開発投資や給与水準向上にむけた取り組み」の一環として、グループ会社を横断した人材育成の取り組み「Expand(エクスパンド)」を行っています。東栄コーティングの職人であるHさんは、2020年5月より、溶接加工のセイワ工業に3ヵ月間出向したご経験があり、当時の状況を振り返っていただきました。

Q.当時の状況について教えてください

コロナの影響で東栄コーティングが休業することになり、2021年4月〜7月の3ヵ月間セイワ工業で仕事をやっていました。最初セイワ工業に行くと決まったときはなぜ行かないといけないのかと思うことはあったが、気持ちを切り替えて、始まるときには教えを乞う立場であることを意識していました。現場では溶接した部品を最後に処理する仕上げや納品の手伝いを行っていました。

Q.Expandを通して良かったことについて教えてください。

セイワ工業は東栄コーティングとは異なり溶接を専門としていますが、仕上げ工程が自社と違うやり方でとても興味深かったです。Expandで経験した仕上げ方法を東栄コーティングに戻ってから一部取り入れることができたのは大きな収穫です。また、私より年下の方が多かったので、仕事を教えていただくために挨拶をしっかりするなど、忘れかけていた仕事や仲間に向き合う姿勢の重要性を改めて認識することもできました。

Q.今後もExpandの機会があれば、挑戦してみたいと思いますか?

ぜひ挑戦したいと思います。次回チャレンジする機会があれば、異なる環境での立ち振舞や学ぶべきポイントをより明確にしてから挑戦することで、より有意義な過ごし方ができると思います。Expandを通じて現場が変わっても役に立つ汎用的なスキルを身に付けていきたいです。

新しいことに挑戦出来て毎日が刺激的

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最後に紹介する方は、経理・総務を担当しているYさんです。

Q.東栄コーティングに入社した当時の様子を教えてください。

私は入社6年目に人の紹介で東栄コーティングに入社しました。工場って通常は工業団地の中に入っていることが多いじゃないですか?だから、市街地にあることは驚きましたね。当時は社内の人数は今よりもずっと少なかったので静かな印象でした。

Qこの2年間で、変わったと感じる事はありますか?

まず、特にここ1年は積極的に営業をしたことで、新しいお取引先が大幅に増えたことで業務も増えていきました。事業承継前は前オーナーが会社を閉めるかどうかずっと悩まれていており、縮小方向でした。セイワグループに加わり、会社の規模を大きくする方へ変わってきている印象です。

また、個人としては仕事に対して、考えて判断することが増えました。すべてお伺いを立てるのではなく、ある程度のところまで自分で考えてから確認するようになりました。セイワグループに加わってからは、会計システムの導入による経理処理のIT化や工場の稼働状況を数字で見える化するなど、日々新しいことへの挑戦で、人生でこんなに楽しいことがあるんだと思いました。この先もっと会社が大きくなることにワクワク感があります。

Q.これから東栄コーティングがどうなっていけば良いと思いますか?

町工場なのでいわゆる3Kと外から見られがちな職場ではありますが、若い人から製造業がもう一度見直されるきっかけになれればいいなと思います。製造業が日本や社会を支えていることが目に見える良いロールモデルになればいいなと思いますね。若い人が働きたいと思え、夢を持てる職場にしていきたいです。会社自体が夢を持てるところであってほしいです。

 


 

いかがでしたでしょうか?今回は、事業承継のリアルと題しまして、東栄コーティングの従業員の方にインタビューを行いました。事業承継時の不安や期待、

今後は他のグループ会社にも回りながら町工場における事業承継の現実をLive感ある形でお伝えできればと思います。

セイワホールディングスは今後も、優れた技術を持ちながら「後継者不足」や「会社経営」で悩む町工場の支援を通じて、大廃業時代の社会課題の解決に尽力してまいります。また、セイワグループは「世界一働きやすい町工場」を目指し、人材の共有化やIT投資、受発注のネットワーク化などを推進して町工場連合による株式上場を目指します。

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